#わたしが公務員に
なった理由
先輩インタビュー

小野 修宇人

大分の美しさを次代へつなげるために。環境保護を最前線で進めていく化学職の働き方

プロフィール

小野 修宇人

小野 修宇人

所属豊肥保健所

現職化学

県入庁年月日平成30年4月

#わたしが公務員になった理由

ふとしたきっかけで環境分野の道へ

大学では材料工学を学び、特に太陽光パネルの研究を行っていたという小野さん。工学系ではなく、環境系の仕事に就職した理由を聞いてみました。

小野さん:正直にいうと、大学時代は環境分野とまったく無縁でした。就職活動が間近になり、漠然と生まれ故郷である大分の企業に就職しようかと考えて情報収集をしていたところ、由布市でメガソーラーの訴訟が起こっていることを知りました。太陽光パネルの建設自体は悪いことではありませんが、それにより困る人もいることを知りショックを受けました。そこで自分の工学分野の知識を生かし、工業と生活環境を調和させる仕事はないかという思いが芽生え、生まれ育った大分県に貢献できることもあり県庁の化学職を志望しました。

環境を守るために幅広い業務を行う

自分の専門分野ではないものの、化学職として日々働く小野さん。仕事内容について聞いてみました。

小野さん:現在は、豊後大野市にある豊肥保健所の生活衛生・環境班で環境衛生及び生活衛生に関する幅広い分野の業務を担当しています。具体的には、環境法令に基づく許認可の受付や審査などのデスクワークを始め、産業廃棄物処理施設への立入調査や工場排水の水質検査、旅館等の営業施設の衛生面の基準に関する検査、その結果に対する指導や助言といった職場外の業務も行っています。不法投棄発見のためヘリコプターに乗ることもあれば、県外の工場に行くこともあります。県庁外の事業者の方と関わる機会が多く、市町村、警察など多くの関係機関と連携し、様々な事案に対応しています。また、最近では新型コロナウイルス感染症に関する業務として、家庭や施設への消毒方法の説明や患者の搬送、救急車の消毒も行っています。

現場で調査を行う

事業者の方にお願いすることも

幅広い業務の中で、やりがいを感じる瞬間も聞いてみました。

小野さん:以前、大量に廃棄物を保管していた事業者の方がいらっしゃいました。廃棄物を保管したままでいると、周囲の環境が汚染され、住民に健康被害等が及ぶ可能性があります。そうならないために、事業者の方へ粘り強く説得を続け、保管していた廃棄物を片付けていただいた際には、県庁の化学職としての責任を果たせた気がしました。事業者の方に事情を理解していただき、より良い関係を築くことができた際にはやりがいも感じます。化学職は、第一にマイナスをゼロにする(当たり前に戻す)ことを多く求められる仕事です。そのため、直接感謝されることはあまりなく、事業者の方や一般県民の方からお叱りを受けることもあります。その際は上司や同僚が後でフォローを入れてくれることが多いので、前向きに仕事をすることができています。こういった様々な方と関わりながら一つ一つの課題を職員全員が協力して解決しています。

プライベートも楽しんでいる人が多い

立場上、事業者の方を厳しく指導する必要もあり大変なイメージがある職場ですが、入庁前と入庁後でギャップはあったのでしょうか。

小野さん:真面目で仕事熱心な方が多いイメージでしたが、実際に働いてみると仕事とプライベートにメリハリをつけており、プライベートを自由に楽しんでいる方が多いです。昼食休憩の際は趣味の話で盛り上がって、あっという間に休憩時間が終わることも多々あります(笑)。そんな雰囲気ですので、思ったより楽しく仕事ができていますね。ただ、仕事量については、抱えている案件の進捗具合によって偏りが生じてしまう時もあります。自分一人で抱え込まずに、上司や同僚にすぐに相談することが大切だと思いますね。

上司や同僚と相談しながら仕事をする

化学職としての経験を積んで、環境保全に貢献していきたい

何事にも前向きに取り組む小野さんの今後の目標を聞いてみました。

小野さん:化学職で採用されると、保健所だけではなく本庁や衛生環境研究センターなど様々な場所で仕事をすることになります。個人的には、まずは現場で様々な経験を積んでいきたいと考えており、現在は事業者の方を相手に廃棄物、環境保全に関する仕事をしているので、次は環境等の分析、調査・研究を行う衛生環境研究センターで勤務して、化学職としての専門性を高めていきたいと考えています。 また、最終的には職種にとらわれることなく、様々な行政の課題に取り組める人材になりたいです。

MESSAGE 大分県職員をご検討の方へ

小野さん:後輩に対して熱心に教えてくれる人が多い職場で、困っていたら先輩方が助けてくれます。私も入庁時はあまり専門知識もなかったですが、そこもサポートしてもらえるので、諦めずに、化学職に少しでも興味があれば挑戦してほしいと思っています。

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