#わたしが公務員に
なった理由
先輩インタビュー

小野 ゆきな

感染症から県民の健康を守る。行政の臨床検査技師だからこそできること。

プロフィール

小野 ゆきな

小野 ゆきな

所属東部保健所

現職臨床検査技師

県入庁年月日平成30年4月

#わたしが公務員になった理由

病院職員ではなく行政職員として働くこと

大分県内の高校を卒業後、県外の大学で臨床検査技師の資格を取得した小野さん。大学卒業後民間病院で勤務していたということで、転職を決意した理由について伺ってみました。

小野さん:大学卒業後は県外の病院に就職しましたが、いつか故郷の大分に帰りたい、地元に貢献したいという気持ちが強く、大分に戻ることに決めました。
その中でも、保健所での行政的な業務や県立病院での臨床検査業務、衛生環境研究センターでの研究など様々な職場で経験が積める大分県職員に魅力を感じ、志望しました。
転職を決意したのが前の職場で勤務し始めてから半年ほどだったので、退職を受け入れてくれるか心配でしたが、行政の仕事の重要性を理解してくれて、快く送り出してくれました。

感染症が地域にまん延するのを未然に防ぐ、地域の方の健康を支える

小野さんは現在保健所で検査業務を担当しているということで、今のお仕事を伺ってみました。

小野さん:今は、東部保健所で、食品細菌検査、特定感染症検査、食中毒・感染症対応、感染症発生動向調査、医療法に基づく医療機関への立入検査など、幅広い業務を担当しています。その中でも、食中毒・感染症対応は、感染症や食中毒が発生した際、患者さんの家族や接触者の検査をすることで、感染症が地域にまん延するのを未然に防ぐ、地域の方の健康を支えるとても大切な業務です。

印象に残っている仕事

保健所と言えば、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ最前線ですが、今までで1番印象に残っている仕事はやはり、新型コロナウイルスへの対応だということです。

小野さん:新型コロナウイルスが日本でも流行し始め、保健所での対応が始まったのですが、当初は情報が少なく、自分も感染してしまうのではないかという不安の中で、防護服を着て検体の採取などの対応にあたった事はとても印象に残っています。当時は参考にするマニュアルもなかったため、医療機関や他の保健所などにどのように対応しているかなどを確認しながら手探りで対応していました。不安はありましたが、地域への感染症まん延防止のために必死に対応していました。その中で臨床検査技師としての専門的知識も向上させることができ、とてもやりがいを感じました。

早く独り立ちしたいという気持ちがあった

何でも前向きに取り組む小野さんですが、入庁当初にはやはり色々な葛藤があったようです。

小野さん:入庁当初は行政の専門用語がわからず苦労しました。保健所業務は検査業務とデスクワークが半々ぐらいなのですが、公文書の作成や、どの範囲へ関係者と連絡・調整をすればよいかなど病院では経験したことないことが多く、自信をなくしたこともありました。また、当たり前ですが、はじめは一人でできることはなくて、上司と一緒じゃないと動けないので申し訳ない気持ちと早く独り立ちしたいという気持ちがありました。今では、担当業務が増え、できる検査が増えたことはとてもやりがいを感じています。

日々、様々な検体の採取を行っている

チームで仕事をしている

色々な悩みを抱えながらも、「仕事を行う上でチームワークが大事」といいます。

小野さん:保健所の良いところは行政、医師、保健師など色々な職種の方がいて、臨床検査技師以外の方々と関わることが多いので気づきが多いです。チームで仕事をしているという感じがします。これは入庁時に感じたギャップでもあるのですが、何かを一人で決めることはなかなかなくて、色々なところに説明をして調整して仕事を進めていくというところが行政だなぁと思いますね。
同期とも仲良くしていて、飲み会をしたり、原尻の滝にドライブに行ったり、色々遊びに行きました。グループアドバイザーが色々企画してくれたのが良かったですね。大学の同級生とも今でも付き合いはありますが、同じ環境だからできる話もあるので同期の存在は助かってますね。

人事異動で周りの環境が変わることも

県庁は人事異動がつきものといいますが、小野さんはどのように受け止めているのでしょうか?

小野さん:前は豊後大野市の豊肥保健所に勤務していました。同じ保健所の検査業務なので、やっていることは同じなのですが、周りの環境が変わってしまうのが大変です。なかなかゆっくり業務を覚える余裕がないので、わからないことは他の保健所や前任者などにやり方などを聞くようにしています。また、土日に緊急の検査などを対応することがあったりして、初めのうちは先輩と一緒に対応していましたが、徐々に一人でできるようになりました。

色々なところに説明をし、調整しながら仕事を進めていく

休みの取りやすさは良いギャップだった

先ほど土日出勤もあるとのお話がありましたが、ワーク・ライフ・バランスの観点でも(いい意味での)ギャップを感じているようです。

小野さん:残業代(時間外勤務手当)はもちろん出ますし、土日に対応すれば勤務日の振替もあるので休みの取りやすさは前の職場と段違いです。夏休みを5日間必ず取れるというのもありがたいですね。前は昼から休暇を取って県外に遊びに行くということもよくやっていました。休日はコロナ禍以前だと夏季休暇や年休を土日にあわせて長めにとって海外旅行や好きなアーティストのライブに行ったりしていましたが、最近は映画を観たり、友人と食事に行ってリフレッシュするようにしています。

全ての人が安心して暮らせる大分県の実現に貢献したい

公私ともに前向きな小野さんにこれからやりたいことを聞いてみました。

小野さん:私の仕事は県民の皆さんの健康に関わることなので間違いがあってもいけませんし、迅速に検査をしなければいけないと思っています。臨床検査技師としてもっとスキルアップするために様々な職場で経験を積んだり、勉強したりすることで病気についての専門的知識や検査技術を身につけ、全ての人が安心して暮らせる大分県の実現に少しでも貢献できたらと思います。

MESSAGE 大分県職員をご検討の方へ

県の臨床検査技師の仕事はいろいろな経験ができ、とてもやりがいのある仕事です。業務は多岐にわたりますが、サポートしてくださる先輩や仲間がたくさんいます。県民のみなさまの健康を守るため、ぜひ一緒に頑張りましょう。

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