#わたしが公務員に
なった理由
先輩インタビュー
子どもたちの明るい未来をつくるために。
公安職から転職した児童自立支援専門員のワークスタイル
プロフィール
森 泰介
所属二豊学園
現職児童自立支援専門員
県入庁年月日平成30年4月
#わたしが公務員になった理由
弱い立場の人を支援したいと思った
福岡県の大学を卒業後、大分県内の公安職として勤務した後、県庁の児童自立支援専門員へ転職したという森さん。転職した理由を聞いてみました。
森さん:学生時代は法学部で法律を勉強しており、将来は漠然と公務員を志していました。卒業後、地元である大分県に戻り公安職として勤務していたのですが、誰かを厳しく取り締まるよりも、弱い立場にある人の支援がしたいと思い、転職を考えるようになりました。私の母と姉が看護師をしており、幼い頃から福祉の仕事が身近にあったことも影響しているのかもしれません。転職先を調べる中で、特別な理由があり、家庭で生活することができない児童たちへの支援を行い、社会に出るためのサポートをする児童自立支援専門員という職があることを知りました。子どもたちの未来を支えるとても大切でやりがいのある仕事だと感じたため、社会福祉士の資格を取得した後、試験を受験しました。
目標は子どもたちが社会で自立すること
子どもたちの未来を支えるという夢を抱いて児童自立支援専門員として働く森さん。現在の仕事内容を聞いてみました。
森さん:子どもたちが社会性を身につけ自立できるように、声掛けや生活指導を行っています。子どもたちには寮で暮らしてもらい、私たちと共に共同作業をしながら生活していきます。一般の学生と同じように授業や部活動も行います。運動が得意な子、苦手な子それぞれいますが、みんなで目標に向かって取り組む経験をしてもらうため、全員に部活動に参加してもらっています。男子は野球部、女子はバドミントン部があり、私は野球部の指導に携わることもあります。
他にも敷地内にある畑で季節の野菜を育て、それを収穫して調理もします。野菜を育てることは根気が必要できつい場面もありますが、自分たちが育てた野菜を食べた時は達成感や有り難みを感じることもできます。このように様々な経験を通じて、子どもたちが社会で自立していけるように、我々はサポートをしています。
“児童自立支援専門員”という肩書きが持つ責任とやりがいの大きさ
子どもたちとの共同作業を通じて、自らも気づかされることがあるという森さん。仕事のやりがいも聞いてみました。
森さん:子どもたちのサポートをする上で、全てが思い通りにいくわけではなく、言うことを聞いてくれないなど大変な時もあります。ですが県庁の児童自立支援専門員として子どもたちを支える責任があるので、どんな子どもにも逃げずに向き合っていきます。こちらの熱意は子どもたちに伝わるため、根気強く接していけば徐々に打ち解け、様々な活動に取り組むようになってくれることがほとんどです。児童が成長する姿を目の当たりにした時は、とてもやりがいを感じます。また、児童と一緒に生活の目標を定め、達成に向けて努力していける点や、共に生活する中で児童の心からの笑顔を見られる点も魅力です。
子どもたちの努力が実った
子どもたちと共に成長していける児童自立支援専門員の仕事。森さんが今までで1番印象に残っていることを聞いてみました。
森さん:私が指導している野球部で、チームが九州大会を勝ち上がり、全国大会に出場したことは1番印象に残っていますね。それまでは弱気だった子どもたちの闘志あふれる姿や、仲間を思いやるチームプレーの姿に指導者としても非常に感動しました。野球が得意な子を集めたチームではありませんでしたが、周りと切磋琢磨しながら努力した子どもたちの夢が叶う瞬間に立ち会えたことは感無量でした。
プライベートを充実させることも仕事をする上で必要なこと
子どもたちと共同生活を行う森さん。プライベートの時間はあるのでしょうか。
森さん:宿直勤務も週に1、2回ありますので毎日家に帰れるわけではありません。しかし平日休みがあるので、商業施設や病院など比較的空いている状態で利用できることが利点です。何かトラブルが発生した際など休日夜間問わず対応が必要な時もありますが、仕事とプライベートのメリハリがつくように、休日は趣味のキャンプで福岡県に出かけたり、釣りを存分に満喫したりして気分をリフレッシュしています。
関わってくれてよかった、と思ってもらえるように
この仕事をする上での夢も聞いてみました。
森さん:子どもたちに「関わってくれて良かった」と思われるような存在を目指し、使命感を持って業務に取り組みたいです。子どもたちが社会に出た時、大人になった時に私のことを思い出して「森先生と過ごしたあの時の経験があるから今頑張れている」と思ってもらえたら嬉しいですね。今後の大分県の児童福祉の発展のため、そして大分県の子どもたちの明るい未来のためにこれからも頑張っていきます。