#わたしが公務員に
なった理由
先輩インタビュー
本を通じて県民の"知りたい"を支援する仕事。司書職員のワークスタイル
プロフィール
川﨑 みゆき
所属大分県立図書館
現職司書
県入庁年月日令和3年1月
＃わたしが公務員になった理由
地域に身近な図書館の職員として働きたい
宮崎県出身で関東の大学に進学後、司書として働いていた川﨑さん。転職し、大分県庁の司書として働くことを決めた理由を聞いてみました。
川﨑さん：高校生の頃から、将来は大好きな本に関する仕事がしたいと思い、司書の仕事に就職するつもりで進学先を選びました。卒業後は関東で司書として働いていましたが、自分が生まれ育った九州で、地域に身近な図書館の司書として働きたいという思いが芽生えたため、地元宮崎県で転職先を探しました。ただ、当時、宮崎県では自分に合った司書の募集がなく、隣県の大分県も探したところ、大分県庁で司書の募集があることを知りました。大分県は継続的に司書の採用募集をしていたので、先輩職員も多いのではないか、と思ったことも大分県庁の司書を受験した理由の一つです。
図書館で地域の方々からの相談に対応する日々
現在は大分県立図書館で司書として勤務する川﨑さん。仕事内容を聞いてみました。
川﨑さん：”だれでも、いつでも、どこからでも”利用できる社会教育施設として調べもの支援（レファレンス）や読書案内など本と情報に関する様々なサービスを行っており、来館者のカウンター対応をはじめ、受入資料の選書などを行っています。毎週約1,000冊以上発刊される資料から図書館の選書基準に則り約300冊以上を先輩司書と相談しながら選書しています。
大分県立図書館は一般書や児童書のほかに大分県に関する資料を多く収集しています。大分の郷土史や自分の家系についてなど、様々な分野の調べものの相談に対応するためにはこちらも知識が必要なので、どこにどんな本が置いてあるかはもちろん、歴史や文学など様々なことを日々勉強しています。まだまだ知らないこともたくさんありますが、こうやって少しずつ学んでいけることは大変ですけど楽しいです。
他にも、大分県中小企業診断士協会の協力の下、経営に関する無料相談会の開催なども行っており、相談内容に応じた資料の紹介や、必要な情報を探すお手伝いをしています。館内展示の企画・準備なども担当しています。結構幅広く、いろんな事をやっていますね。
ありがとう、助かったと思ってもらえるように
来館者の対応だけでなく、幅広い業務を行う川﨑さんに仕事のやりがいを聞いてみました。
川﨑さん：調べもので来館される方のお手伝いをして、喜ばれた時にやりがいを感じます。生活の疑問や困りごとから、仕事や研究等の調査など様々な目的の方が来館されるので、全てお役に立てている訳ではないのですが、会話の中で求められている情報・資料を提供でき、喜ばれた時はこちらも嬉しくなりますね。
コミュニケーション能力のほかにも、体力や根気強さが必要な場面も
県庁で司書として働く前と後でギャップはあったのでしょうか。
川﨑さん：司書というと本に関する事務作業をしているイメージが強いと思うのですが、来館者の対応や調べもののお手伝いをする際など、コミュニケーション能力や体力、根気強さが必要な場面もあります。私も入庁してからずいぶん鍛えられました（笑）。他にも幅広い専門知識や技術が求められるため、入庁前に学問として学んできたことはほんの一部であるなと日々痛感します。それでも、大分県は司書が多く在籍し、悩みも相談しやすいので、前向きに仕事ができています。
仕事とプライベートにメリハリを
仕事とプライベートの両立はどうしているのでしょうか。
川﨑さん：大分県立図書館は土日も開館しているため、交代で勤務することもありますが、その分平日に振替休日が取得できます。休日はペットと家にいることが多いです。軽い運動でリフレッシュする時もあります。年次有給休暇も計画的に取得することができるのでプライベートの予定もたてやすい職場です。
司書としての経験を積んで県民の”知りたい”を支援していく
今後の司書としての夢を聞いてみました。
川﨑さん：県庁の司書として採用されると、今の私のように県立図書館での勤務や県内各地の県立高校の図書館、本庁での勤務など、いろいろな職場を経験できます。私はまだ県立図書館での勤務しか経験がないのですが、きっと自分のためになる経験がたくさんできるのだろうと思います。司書として様々な場所で経験を積んで、県民の”知りたい”を幅広い知識で支援できるような司書になりたいです。
