#わたしが公務員に
なった理由
先輩インタビュー
民間企業で培った知識を、県内産業の発展のために。医療・介護福祉機器分野の企業支援を使命とする私のワークスタイル
プロフィール
植木 隆史
所属新産業振興室
現職行政
県入庁年月日令和3年4月
#わたしが公務員になった理由
産業動向を調査するだけではなく、発展に貢献したかった
関東の大学卒業後、民間企業に就職し、その後県庁の社会人採用として転職した植木さん。転職した理由を聞いてみました。
植木さん:前職では銀行系シンクタンクで県内産業の動向調査をしていました。地方公共団体からの依頼を受けての調査や、県内産業調査の中で実際に県庁を訪問してヒアリングをしたこともあります。調査をする中で県内経済が抱える課題なども少しずつ見えてくるようになり、いつしかこの課題の解決に取り組めるような仕事をしてみたいと思うようになりました。
調査をすることの大切さや楽しさ、また、自身の調査結果が官民問わず様々な分野で活用されることの達成感を感じていましたが、県庁ではその結果を活用して、発展に向けた施策に当事者として取り組んでいけることが魅力的でした。
転職を考える際に、私は大分県出身でこの土地に愛着があるため、県外への転職は考えていませんでした。働くことが、大好きな故郷へ恩返しすることにつながる非常にやりがいのある仕事に感じたことも、県庁への転職を決意した理由の一つです。
県内のみならずアジアも視野に入れた規模感のある仕事
故郷である大分県の産業発展のため、新産業振興室で業務に取り組む植木さん。現在の仕事内容について聞いてみました。
植木さん:産学官が協働して、医療関連機器産業の集積を生かした地域活性化と、医療関連分野でアジアに貢献する地域を目指す「東九州メディカルバレー構想」に関連して、県内で医療・介護福祉機器を製造する企業への支援活動をしています。製品開発、販路拡大支援のための補助金業務のほか、この分野へ参入を考えている企業の後押しをするための講演会の開催なども行っています。事業を進める上では、企業、官公庁、大学、医療従事者など多くの関係者が参加するので、調整が多く苦慮することもあります。ですがそれだけ多くの方の関心があることですし、スケールの大きな事業に携わることができているのでやりがいも大きいです。これらの活動を通じて、県外のみならず国外にも活動が広がっていくことを目指して日々業務に取り組んでいます。
想像以上に恵まれた職場環境
民間から公務員へ転職した植木さんですが、現在の職場環境はどうなのでしょうか。
植木さん:規模の大きい仕事のため、業務量が多く残業をすることも多々あります。ですが上司を始め同僚の皆さんもサポートしてくれるので、ストレスなくやりがいを持って仕事ができています。たまにアジアへ出張することもあり、普段できない経験ができるのも今の新産業振興室の魅力ですね。先日、県産医療関連機器の海外展開に向けた調査で中央アジアのカザフスタンへ出張しました。以前勉強したことのあるロシア語が片言ながら通じたときは嬉しかったですね。
大きな目標のために、一歩一歩着実に
今後の目標に向かって、どのように仕事をしていきたいか聞いてみました。
植木さん:今は県内の医療・介護福祉機器産業の発展のために仕事をしていますが、将来的にはその分野に限らず、県内の全ての企業・産業の発展に貢献することが目標です。私は転職してまだ新産業振興室しか経験していないので、次は自分が全く知らない分野で働いてみることも大切だと感じています。今後どの分野の仕事をするにしても、現場の声を聞いてそれを一歩一歩解決していくことが大分県をより良く発展させていく事への近道だと思うので、そのことを忘れずこれからも業務に取り組んでいきます。