#わたしが公務員に
なった理由
先輩インタビュー
社会問題を「解決する側」へ。地元・大分で叶える、若者が輝く未来づくり。
プロフィール
所属自然保護推進室
現職行政
県入庁年月日令和6年度
#わたしが公務員になった理由
問題提起から解決へ、地域貢献という道
ーー幼い頃から社会問題に関心を持ち、大学時代の経験を経て県職員への道を選んだそうですが、大分県職員を志したきっかけを教えてください。
子どもの頃からニュースや歴史が好きで、そのような内容を取り扱っているゲームや映画などのコンテンツに触れることで、社会問題の解決や政治に携われる職業に就きたいと考えるようになりました。そして大学生の時に、テレビ局のカメラアシスタントのアルバイトを経験し、問題を提起するだけではなく「解決する側になりたい」と気づき、生まれ育った大分県に貢献し、若者にとって魅力ある地域づくりに携わりたいという思いから、県職員を目指すことを決意しました。
ーー現在は「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」に関する事業を担当していらっしゃるそうですが、普段はどのような仕事をしているのでしょうか?
自然と人が共生してきた文化や希少な生態系が世界的に評価された、大分県から宮崎県に広がる「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」に関する事業の一部を担当しています。そんな魅力あふれる祖母・傾・大崩山系の認知度向上や、エリア内の未来を担う小学生たちの郷土愛を育むことを目的として、複数のイベントを実施しています。
県内のイベントである大分県農林水産祭や大分大学開放イベントなどへの出展や、現地の自然を体験できるイベントを行ってきました。具体例を挙げると、令和7年度にはエリア内の小学生を対象に交流キャンプを企画し、生態系保全の大切さや大自然の魅力を1泊2日で体感してもらいました。このキャンプは、大分・宮崎両県にまたがるユネスコエコパークの特性を活かし、複数の自治体をまたいだ交流を目的としたもので、各自治体から全体で20名ほどの参加者が集まりました。今年は豊後大野市で開催し、川遊びや生き物との触れ合い、カエルの専門家を招いた生態や特徴の学習、宿泊体験を通じて、初めて会う子ども同士が自然を学びながら絆を深めていく内容でした。準備は大変でしたが、参加者から生態系保全の大切さや自然の素晴らしさを学ぶことができたと意見を貰えて「やって良かった」と感じました。
もちろん、イベント企画ばかりではなく、市町村から提出される補助金申請の処理や会計業務といった周りからは見えにくいけど大変な業務もあります。
ーー県職員として働く中で、メリットを感じることはありますか?
有給休暇や育児休暇の制度が非常に整っており、プライベートとの両立がしやすい環境だと感じました。急用ができた際にはすぐ帰れるうえ、旅行に行きたい時にまとめて休めるのは非常に助かります。プライベートに合わせてすぐ帰れる職場の雰囲気にはかなり助かっています。
制度として不足なく整っているだけでなく、上司自身が積極的に休暇を取得しているため、部下も気兼ねなく休める環境です。実際、私も旅行が好きで、昨年末には海外旅行にでかけました。休暇制度を活用して趣味を楽しめる環境に満足しています。
子どもたちの成長と、国内に広がる活動
ーーイベント企画を中心に多様な業務に携わる中で、仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?
交流キャンプの中で、アクティビティを通じて参加した子どもたちの仲が深まった様子や、生き物が苦手だった子どもが少しずつ触れるようになった様子を見た時に成長を感じ、自然と触れ合うイベントを企画して良かったと思いました。また、イベントに来てくれた人から、地域のことについて関心を持って話を聞いてもらえたり、質問をいただいたりすると嬉しいです。
ーー今までで一番印象に残っている仕事はありますか?
特に印象に残っているのは、担当しているおおいたジオパーク推進事業で、巡回展を誘致し美術館で展示を行ったことです。来訪者にジオパークについてより理解を深めてもらえるように、事業者と相談しながらコンテンツ作成やイベント広報を行った結果、想定よりも多くの方々に足を運んでいただきました。展示内容は、全国のジオパークから集めた岩石資料や化石、それらとリンクする解説パネルを中心としたもので、今回はせっかく大分で開催するので、おおいた姫島ジオパークやおおいた豊後大野ジオパークにフォーカスし、両地域の解説パネルや岩石資料、化石を追加してボリュームアップさせました。
また、県内の高校と連携し、課外活動の一環として来訪してもらいました。大分県内の高校では地学に関する勉強の機会が少ないため、興味を持ってくれるか不安でしたが、こちらが解説を終えた後も自主的に残る生徒が見受けられたことや、積極的に質問をしてもらえたことが非常に嬉しかったです。石が形成される過程に関心を持つなど、中学で習った地学を思い出しつつ、高校で習った歴史や地理などとリンクさせながら積極的に学んでくれました。
ーー現在の仕事内容で自慢できることはありますか?
県外出張が非常に多く、同期からはうらやましいと言われます。イベントの対応や会議の出席のために、近隣の福岡や宮崎をはじめ、遠方だと北海道の旭川まで出張に行きました。
また、世界に大分県の自然をPRするため、大阪・関西万博の大分県ブースにもスタッフとして参加しました。九州7県でメイン施設のひとつであるEXPOメッセの「WASSE」というスペースを貸し切り、各県がそれぞれを代表するものをPRする形で出展しました。こうした日本を代表する大きなイベントに参加でき、国内外の人々にPRを行うことで、非常に貴重な経験をさせてもらえたと感じています。
ーー入庁前後で、県職員の仕事に対するイメージはどのように変わりましたか?
事業の実績や効果がかなり重要視されると感じました。上司をはじめ職場全体に税金が財源という意識が強くあり、大変ではありますがその分やりがいも感じています。年度末には必ず事業評価が行われることや、予算要求の際には想定される効果を綿密に説明する必要があり、組織全体でコストパフォーマンス向上への意識が高いと感じます。
また、複数の自治体と連携する事業では、他の自治体の影響を受けやすいという難しさもあります。ユネスコエコパークのように複数の自治体が関わっている事業では、組織の運営は各自治体の予算状況やスケジュールに影響を受けるため、繰り返し会議や協議を重ねて事務局の運営が行われています。色々な自治体と協力すると、できることは増えますが、その分調整が大変です。
また、業務の性質上、どうしても残らざるを得ない職員もいると思いますが、残業はしないほうが良いという意識が根付いており、残っていると帰るよう促されることもあります。
ーー辞めたくなったことはありますか?
辞めたくなったことはありませんが、就職先として他の官公庁と大分県のどちらにするか非常に悩みました。約1ヶ月悩んだ末、育児休暇制度が整っていることや、生まれ育った場所で子育てができることを重視して、今後のライフプランを叶えることができる大分県を選びました。
帰ってきたくなる故郷へ。若者が輝く大分県を目指して
ーー休暇制度を活用しながら充実した日々を送っていますが、休日はどのように過ごしているのでしょうか?
有給休暇をとても取得しやすい環境のため、連休や年末年始の休みと組み合わせて、旅行に出かけることが多いです。担当事業のスケジュール管理を徹底して、余裕のある働き方を心がけ、友人と他県や海外によく遊びに行きます。普段の休日でも、美術館や映画館によく足を運んでいます。また、サッカーが好きなので、大分トリニータの応援に行ったりフットサルの大会に出たりと、プライベートは充実しています。
ーー将来の夢や展望について伺いました。
若者にとって魅力があふれる県にしたいと思っています。そのために、職員採用の担当を通して、まずは多くの若者から大分県庁を志願してもらえるように職場のPRを進めて、行政から大分県全体の若返りを推進したいです。進学と就職をきっかけに福岡や東京へ進学する人たちが多く、県外流出を減らすことが大切だと考えています。大学を新しくつくる、就職先となる企業の誘致、音楽フェスなどのイベント、カルチャーが根付くような県にするなど、いろんなジャンルで積極的に仕掛けつつ、出ていかない、残りたいと思える県にすることが重要です。一度出ていっても、帰ってきたいと思えるような魅力ある大分県を目指していきます。