#わたしが公務員に
なった理由
先輩インタビュー
本と人を繋ぐ架け橋として。子どもたちの笑顔と利用者の「ありがとう」がやりがいの司書という仕事。
プロフィール
所属県立図書館
現職司書
県入庁年月日令和6年度
#わたしが公務員になった理由
図書館という空間への憧れから司書へ
ーー高校生の頃から司書を目指し、大学で資格を取得して県立図書館へ就職されたそうですが、司書の道に進んだきっかけと県職員を選んだ理由を教えてください。
高校生の頃から図書館という空間が好きで、そこで働きたいという思いから司書を志し、大学で資格を取得しました。本も好きですが、何より図書館という場所に魅力を感じていました。採用者数が少ないことは承知していましたが、図書館で働くという夢を叶えるためにこの道を選びました。
就職活動では全国の図書館の採用試験を受けました。地元がある九州で働きたいと考えていましたが、大学4年生の時点で地元に受験先がなかったため、地元に近い大分県を選びました。大分県は九州内でも継続的に司書の採用を行っているのが珍しく、学生時代から司書採用に力を入れている県だと感じていました。
ーー現在は児童サービス担当として働いているそうですが、普段はどのような仕事をしているのでしょうか?
県立図書館内には、大分県の資料を専門に収集する部署や、一般向けのサービスをする部署、小中学校・市町村の図書館と連携する部署、120万冊以上の蔵書を管理する部署などがあります。
その中でも私は、県立図書館の子ども室に関する業務に携わっています。主な担当業務は、職員によるおはなし会の企画・運営や子ども室で行うイベントの広報、子ども室に置く図書の選定・受入、子ども読書推進員派遣事業などです。
子ども読書推進員派遣事業では、子どもたちに対して活動をしている保護者やボランティア、学校・幼稚園の先生に対して、読み聞かせや本の選び方、読書の大切さなどに関する研修会を行うための講師を派遣します。大分県で子どもの読書活動を支援しているベテラン講師の手配をし、講師と研修の場を求めている方を繋げる役割を担っています。また、週に1回届く新刊本は、1冊1冊に目を通してから図書館に置くかどうかを決めており、本を読むことも仕事の一つです。
ーー県職員として働く中で、メリットを感じることはありますか?
県外で行われる研修に参加できることや福利厚生がしっかりしていることがメリットだと感じます。九州各地の司書が集まる新人向けの研修では、意見交換や基礎的な講習を受けました。また、著作権の研修では、図書館の業務に必要な著作権の最新の知識を学ぶことができました。
土日や祝日も出勤することがありますが、その分平日に振替休日が取得できるため大変ありがたいです。
レファレンスから読み聞かせまで、多様な業務で感じるやりがい
ーーさまざまな業務に携わる中で、仕事のやりがいを感じるのはどんな時ですか?
カウンター業務では、レファレンス(調べもの支援)で来館される方のお手伝いをして、喜んでもらえたときにやりがいを感じます。「この本を探しています」「こういうおすすめの本はないですか?」「こういう情報を知りたいから良い本はないですか」といった利用者からの質問に対応します。こちらからも質問しながら「どういう本を探しているのか?」を考えて本を紹介し、「この本を探していました!」と喜んでもらえると嬉しいです。
一方で、イベントによっては広報をしても参加者が少ないときがあり、広報の手法は試行錯誤を続けています。
ーー今までで1番印象に残っている仕事は何ですか?
おはなし会の企画・運営です。現在、県立図書館が実施している季節のおはなし会や職員によるおはなし会、あかちゃんのためのおはなし会など、趣向を凝らしたおはなし会を開催しています。他の司書にも協力してもらいながら、実際に絵本の読み聞かせも行っています。
また、あかちゃんのためのおはなし会や1歳からのおはなし会では、毎回子どもや保護者の様々な反応を感じることができます。あかちゃんのためのおはなし会は0歳児が対象で、本だけでなくわらべ歌も組み込んでいます。わらべ歌や読み方は1年目のときに習いました。絵本の読み聞かせでは、感情を入れすぎず子どもたちが想像できるよう工夫しています。2年目の今年からは1人で担当しています。その他のおはなし会では、対象年齢や季節感に合わせて本を選び、紙芝居や大型絵本など種類も工夫しながら、楽しんでもらえるよう心がけています。興味を持って聞いてくれる子どもが多く、嬉しく感じます。クリスマスのときはおはなしのへやに入りきれないほど多くの方が来場されました。
ーー現在の仕事内容で自慢できることはありますか?
現在、大分県の司書は、県立高校の各図書室に1名、県立図書館には約20名が配置されていることから、先輩司書が多く在籍しており、分からないことがあればすぐに相談できる環境で、日々楽しく働けることです。
ーー県職員として働く前と後でイメージに変化がありましたか?
入庁前からシフト勤務であることや、利用者やボランティアとたくさんコミュニケーションを取る仕事というイメージを持っていました。実際に働いてみて、イメージ通りだったので大きなギャップは特にありません。
シフト制なのでカレンダー通りの休みではないことが多いです。県立図書館は日勤と遅番があり、シフトを組んでいるので一般の公務員とは少し違うと思います。土日祝日も出勤がありますが、その分平日に振替休日が取れます。
ボランティアとの連携も多く、例えば日曜日に行っている「読み聞かせひろば」では、来館した子どもが「読んでほしい」と言った本をボランティアに読んでもらいます。司書は本を読んでいるイメージかもしれませんが、実際は来館者や図書館関係者、ボランティアを、子どもたちのために本を通じて繋いでいくことが多い仕事です。
図書館巡りが趣味、将来は県民に応える司書に
ーー仕事にやりがいを感じながら働いているとのことですが、休日はどのように過ごしているのでしょうか?
予定のない日は大抵は自宅にいますが、応援しているバンドのライブに行ったり、買い物に出かけたりすることが多いです。仕事で年に数回ほど市町村の図書館を訪問する機会があり楽しみにしているのですが、趣味も図書館巡りで、出かけたついでにその地域の図書館に行き、新しい発見に心躍らせています。
ーー将来の夢や展望について教えてください。
県の司書として採用されると、県立学校の図書室や本庁の社会教育課など、様々な職場を経験することになります。司書としての専門知識を深め、県民の方々の要望に応えることができる司書になりたいです。