#わたしが公務員に
なった理由
先輩インタビュー
見えないところから県民生活を支える仕事。民間企業から公務員機械職へ転職した私のワークスタイル
プロフィール
小椎尾 隆太
所属企業局 総合管理センター ダム管理部
現職機械
県入庁年月日令和4年4月
#わたしが公務員になった理由
家族のためも考え、公務員の道へ
大学卒業後一度は民間企業に就職し、その後大分県庁の機械職へ転職したという小椎尾さん。転職した理由を聞いてみました。
小椎尾さん:学生時代の就職活動のことを思い出すと、給与などの待遇面で就職先を選んでいました。仕事のやりがいは、会社に入ってから探した感じです。その会社はすごくやりがいのある仕事ができたのですが、長期出張が多く、家族との時間もあまりとれませんでした。今後のことを考えた時に、やはり家族との時間と仕事を両立したいという思いがあったので、条件にあう転職先を探していたところ、大分に住む祖母から「大分県庁の機械職の採用試験がある」ということを聞きました。大分県は地元ではありませんが、学生時代大分県内の大学に在学していたので縁もありましたし、公務員ならワークライフバランスもしっかりしているだろうというイメージがあったので、そのまま採用試験に応募しました。
ただ、県庁の試験はなんとなく難しそうという先入観があったので、正直あまり期待していなかったのですが、なんとか無事に合格することができ、チャレンジしてみて良かったなと思いますね(笑)
ダムや発電所の安全を守る大事な仕事
小椎尾さんは現在、ダムや発電所の機械整備に関する仕事をしているそうです。
小椎尾さん:私は現在、芹川ダム及び芹川第一、第二、第三発電所の土木・機械設備の維持管理業務を担当しています。
春頃は、ダムに貯留した水を発電に利用しダム水位を降下させます。普段水が貯まって見えないところや放水門等の機械設備に異常がないか点検整備します。出水期前にダムに異常があると大雨が降った際に水が貯水できず、周辺地域の大きな被害につながってしまう恐れもあるため、慎重に点検していきます。
出水期になると、ダムの貯水量を特に注意深く監視し、ダムの放水門を操作して適切に放水するなど、水量の調節を行っています。この時期は頻繁に雨が降りダムの貯水量が増えるので、24時間体制で監視する時もあります。
秋頃になると、発電取水設備等の機械老朽化に伴う修繕のための設計書作成や現場監督のほか、業者さんにお願いするまでも無いものは職員にて直接整備することもあります。来年度の工事に必要な予算の要求なども行っていますね。出水期は現場での拘束時間が長く、中々事務作業ができないので、この時期に作業を進めます。
冬になると、委託業者への契約金額の支払い手続き等をしています。
現場仕事から事務仕事まで、幅広く行っている感じですね。
想像以上に自分にあった職場環境
令和4年に入庁し、1年目職員として業務に取り組む小椎尾さん。仕事をする上で、わからないことや困ったことはないか聞いてみました。
小椎尾さん:前職も民間企業で同じような種類の仕事をしていたので、技術的な知識では特に困ったことはありませんでしたが、やはり新しい職場は慣れていないことも多く、不安でした。ですが、上司や同僚がどんなことでも丁寧に教えてくれるので、すぐに慣れましたし、不安も解消されました。最近は慣れすぎて、たまに上司をいじったりするほどです(笑)。たまーに怒られることもありますが、そんな環境でのびのび仕事ができています。正直、ここまで職場環境がいいとは入庁前は思っていませんでしたね。
今までで1番印象に残っている仕事
まだ県庁で働き始めて1年目の小椎尾さんですが、今までで1番印象に残っている仕事を聞いてみました。
小椎尾さん:公務員の仕事は基本的に法規に基づいて行われます。本年取り組んだ制水門取替えは河川法に基づいて行うもので、関係省庁との調整は私にとっては初めての法規がらみの業務だったため新鮮でした。その工事は施工場所が特殊であり、設計も円滑に進まなかったのですが、私は自分が知らない分野に挑戦することが好きなので、未経験のことでうまくいかないながらもわくわくして仕事をしていたのを覚えています。
今のところ、辞めたいと思ったことは一度も無い
うまくいかないことも多々あるという小椎尾さんですが、仕事を辞めたいと思ったことはないのでしょうか。
小椎尾さん:職場環境は私が想定していたよりかなり良いですし、前職の知識も活かしてやりがいを持って仕事ができているので、今のところ辞めたいと思ったことは一度も無いです。
ただ、給与については前職よりも少なくなったため、悲しく感じた時も正直ありました(笑)。その分ワークライフバランスのとれた生活ができているので、今では満足しています。
仕事とプライベートはメリハリを
何事にも前向きに取組む小椎尾さん。休日はどのように過ごしているのでしょうか。
小椎尾さん:休日は家族との時間を大切にしたいため、仕事は家庭に持ち込まないよう特に気をつけています。最近新しく車を買い換えたので、家族で長距離ドライブをよくしています。車は内装にこだわりレザーシートにしたのですが、車酔いした子どもに汚されるなど、トラブルもよくあります(笑)。
民間企業の視点も取り入れつつ、周囲に意見していける人材になりたい
今後の目指す県職員像を聞いてみました。
小椎尾さん:民間企業から県庁に転職して思うのは、県庁は良くも悪くも組織的風潮や考え方において、民間企業から吸収するべきところは多いと思います。自分がもう少し一人前に仕事ができるようになったら、民間企業の視点からも周囲に意見して、変えるべきところは変えていけるような人材になりたいと思っています。組織全体に良い影響を与えることができるよう、日々努力していきたいです。