#わたしが公務員に
なった理由
先輩インタビュー
地元愛と、クリーンエネルギーである水力発電への誇り。Uターンで掴んだ、かけがえのない仕事。
プロフィール
所属企業局 総合管理センター発電管理部 電気課 小水力電気班
現職電気
県入庁年月日平成29年度
#わたしが公務員になった理由
充実した福利厚生で実現するワークライフバランス
ーー大学の工学部電気電子工学科を卒業後、他県で自動車関連の仕事に就いたものの、地元・大分への思いを捨てきれず、県職員への道を選んだそうです。大分県職員を志したきっかけについて伺いました。
縁もゆかりもない土地で働く中で、やはり地元が忘れられませんでした。当初イメージしていた仕事内容と異なっていたこともあり、一念発起して大分に戻ろうと決意しました。
転職先を考える際、同業他社も探してみたり、採用面接を受けたりもしました。そうした中で、公務員として働いている同級生から話を聞く機会があり、安定した職であることに加え、地元に貢献できることに大きなやりがいを感じて、大分県職員を目指そうと考えを固めました。
ーー県職員として働く中で、特にメリットを感じることについても伺いました。
福利厚生が充実しており、休みも取りやすい環境で、ワークライフバランスを確保できています。独身寮や育児休業制度など、入庁前に知らなかった制度が多く、驚きました。
資格取得に向けた補助制度が充実しているため、意欲があれば多くの資格に挑戦できます。また、給与体系も明確で将来設計が立てやすいことも魅力です。収入自体は民間企業と同水準ですが、安定性や福利厚生の手厚さを考慮すると、総合的に満足しています。
仲間との絆を深めながら、県民の暮らしを支える
ーー企業局という公営企業に所属し、水力発電事業に携わっているとのことですが、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか?
主な事業は水力発電と工業用水供給です。現在は水力発電所の維持管理を担当しており、所属班では5箇所の小水力発電所を管理しています。そのため、週に2〜3回は別府市などの現場に出向いています。
小水力発電とは、ダムのように河川の水を貯めることなく、そのまま利用する発電方式のことを指します。一般河川、農業用水、砂防ダム、上下水道などで使われている比較的小さな水流からエネルギーを有効利用する仕組みで、日常点検で異常の有無を確認し、必要に応じて修理や工事の発注業務を行っています。
トラブルがなければ日常点検が中心ですが、異常時には迅速な対応が求められる仕事です。水の力は大変大きく、水力発電で使用するはずだったエネルギーが外に溢れた際の周囲への影響は計り知れません。また、河川へ異物が流れ込めば生態系へ影響を与える恐れもあるため、常に緊張感を持って取り組んでいます。
ーー仕事のやりがいや難しさについても伺いました。
入庁前は、事務作業中心で残業が多いイメージでしたが、実際に入ってみると想像以上に自由度が高く、働きやすい環境だと感じています。
業務では、点検や調査などで現場に出向く機会が多く、視覚や聴覚といった五感を研ぎ澄ませて仕事に取り組める点に、特にやりがいを感じています。適度に体を動かす作業と事務作業があり、バランスの取れた仕事です。入社前は不安もありましたが、10年経った今でも予想以上に楽しく働けています。
また、技術職ならではかもしれませんが面白い方が多く、想像していた「お堅いイメージ」とは違っていた点が自分にとっては嬉しかったです。車での移動中や休憩時間は自然と会話が弾み、各発電所で行う年次点検では山の中での作業で泊まり込むこともあり、合宿のような雰囲気です。ワイワイと楽しく仕事に取り組む中で、仲間との絆も深まります。
一般的な会社と異なる点としては、組織全体に保守的な考え方が根付いていて、マニュアル化などが追いついていない部分が多く、効率や時間対効果(タイパ)を重視する若い世代の方の中には、この体質が合わないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、最近はAIやICTの導入などにより、業務の効率化に向けた改善も少しずつ進んできています。
災害時に感じた組織の結束力と仕事への誇り
ーー日々、県民の暮らしを支える重要な仕事に携わる中で、最も印象に残っている出来事について伺いました。
夜間や休日を問わず、大規模な地震や大雨の際には緊急招集がかかることがあります。特に、地震発生時の緊急対応は最も印象に残っています。令和5年の日向灘地震では発生が深夜にも関わらず、1時間後にはほとんどの職員が自主判断で職場に集合しており、その統率力と自然を相手にする仕事へのプライドを強く感じました。
地震や大雨といった災害時には、いくつかの発電所を巡回して点検を行います。夜間など細部まで確認しにくい状況でも、目視で危険要因の有無、正常な稼働状況、損傷の有無を可能な限り確認します。緊迫した状況の中で、チーム一丸となって県民の安全を守る使命感を強く感じた経験でした。
ーー現在の仕事で自慢できることについても伺いました。
再生可能エネルギーが注目を集める現代において、水力発電は地熱と並ぶパイオニアとして、日本の豊富な水資源を活用した不可欠な存在です。クリーンエネルギーの創造により、大分県民の皆様のライフラインの一端を担う意義ある仕事に携わっていることが自慢です。
大分県は、県の規模に対して全国的に見ても水力発電が進んでいる方だと思います。大雨が降ると水の量が増えて脅威にもなるため注意は必要ですが、クリーンな資源を活用して地域の暮らしに貢献できることに誇りを感じています。
ーー10年間働き続けてきた中で、辞めたいと感じたことはあったのでしょうか?
良くも悪くも責任が伴う仕事でプレッシャーを感じたり、仕事に行きたくないと思ったりする日もありますが、環境や人が素晴らしいので辞めたいと思ったことはありません。ですが、宝くじに当たったら辞めるかもしれません(笑)基本的に3~4年で人事異動があるため、もし所属先が辛くても期間限定だと思えば頑張れます。
充実した休日と企業局認知度向上への取り組み
ーー県職員として充実した日々を送る中で、休日の過ごし方や将来の展望について伺いました。
元々体を動かすことが好きで、休日は野球やゴルフなどのスポーツを楽しんでいます。予定がない日は午後2時くらいまで寝ていることもありますが、1日1回は外に出るようにしており、最近は麻雀も勉強中です。県職員のスポーツ大会もあり、もうすぐ全庁で行われる駅伝大会があるので練習しています。大会以外にも、県職員同士でフットサルや野球、モルックなど、さまざまなスポーツを楽しむ機会があります。
将来的には、新卒で入った同世代との経験の差を埋めるために努力していきたいと考えています。また、私の所属する企業局では水力発電事業と工業用水事業を主に行っていますが、いずれも認知度が低いため、これからはアピールの機会を増やして、大分県民の皆様に事業への理解を深めていただけるように頑張りたいです。今年からは企業局でInstagramを始めたり、昨年はラジオCMを流したりと、PRに力を入れています。
他にも、発電所の見学会を定期的に開催し、発電の仕組みを説明したり、実際に発電機を見てもらったりしています。より多くの方に企業局の仕事やクリーンエネルギーの大切さを知っていただけるよう、今後も取り組んでいきたいです。